鉄人28号

夕べは久しぶりに旧友と会って遅くまで飲み歩いた。おかげでごく普通に鉄人28号を観る事ができたので覚書などをすこし。

結論から言えば、出来に関しての心配は杞憂だった。今川監督らしい、テンポのいい演出が非常に心地いい。特にオープニングの出来は出色と言っていい。モノクロ版そのまま、とはいえ、編曲者である千住明氏のセンスと相まって、心地よい古さを感じさせないレトロ感は流石といったところか。
それにしても、この千住明氏を音楽に起用した今川監督のセンスは素晴らしい。個人的には千住氏はNHKで放映された日本映像の20世紀の音楽が最も好きだ。そして、このセンスが昭和30年代という時代を背景とした鉄人28号の世界観に非常に良くはまっている。
正直なところ、TV番組はDVDになってから買うもの、または借りるもの、という生活が長かった。しかし、鉄人28号については本当に来週が楽しみだ。時間が時間なので、今回のように生で観るのはちょっと辛いのだが、それでもビデオなどには頼らず観たいと思わせる、久しぶりのTV番組と言える。